土壌分析Soil Analysis
土壌分析は土壌の化学性を知るためのものです。
作物づくりの一番のポイントである土壌の物理性、生物性、化学性のなかの化学性に的を絞って、どこに課題があるかを絞り込んでいきます。
作物の育ちが悪い、収量、品質が上がらないといった時、その原因は様々考えられ、その一つ一つを検討し、原因を絞り込んでいかなければなりません。土壌分析を行い土の栄養状態を把握することで、適切な施肥設計や生育不良などの課題を解決することができます。
土づくりの要素
-
化学的
窒素、リン酸、カリなど作物に必要な栄養素や、pH、ECなどの状態
-
生物性
土壌微生物バランスや有害虫などの状態
-
物理性
通気、排水、保水などの状態

当社の土壌分析は実際に現地にお伺いし、土地の一か所だけではなく、バランスよく数か所から土を採取し、正確な分析を行っております。
当社は、環境計量士(濃度関係)がおり、計量法に則った測定を行っています。
分析の流れ
- 工程1
-
土壌分析には、圃場から採取したあと風乾・ふるい分けした土を用います。
まず、分析項目に応じて定められた量の土を量りとり、成分を抽出するための抽出試薬を加えます。その後一定時間振とうし、ろ紙で土を濾して分析できる状態(=試料)にします。この処理を前処理といいます。前処理が終わったら、分析項目に応じた分析装置で肥料成分の測定を行います。
(装置名:自動前処理装置) - 工程2
-
EC(電気伝導度)を測定します。
ECは土壌中にどの程度塩類が集積しているかの目安となり、作物の生育に密接な関係があります。
pHを測定します。作物は一般的にpH6~7で良好に生育し、酸性になっても、アルカリ性になっても生育不良になります。前行程のECとともに、普段から注意すべき項目です。
(装置名:pHメータ、電気伝導率計、マルチ水質計)
- 工程3
-
石灰、苦土、加里、りん酸、硝酸態窒素といった多量成分を測定します。これらと、腐植は自動化学分析装置にて一括して測定することができます。人間にたとえるなら、pHやECの測定は普段の検温や血圧測定。
多量成分の測定は人間ドッグ。圃場の健康を保つため、多量成分の測定は必要です。
(装置名:自動化学分析装置)
- 工程4
-
CEC(陽イオン交換容量)を測定します。CECは、土がどれくらい肥料成分を吸着できるかを示す、いわば土の胃袋の大きさです。胃袋が小さい土に多く施肥しても、結局土に吸着されず流亡してしまいます。逆に、胃袋が大きい土に普通に施肥しても、養分バランスが狂ってしまいます。
施肥設計を行ううえで、CEC測定も重要です。AUTOCEC-10で前処理し、自動化学分析装置で測定します。
(装置名:AUTOCEC-10)
溶液分析Solution Analysis
溶液分析は水耕栽培の作物が直接吸収する培養液の栄養バランスを分析し、作物の健全な生育や収量の向上を科学的視点で目指します。
土壌分析が土の中の成分を一度水を通してろ過し、成分を抽出、検査測定するのに対して、溶液分析は水耕栽培農業で使われている水をそのままろ過、分析機にかけ、pHやEC、各種成分の測定を行います。(使われる機材は土壌分析と同じです)
溶液分析を行うには国家資格である環境計量士の資格者が必要になります。当社では環境計量士を持つ専門家が土壌分析、溶液分析を通じて農家の皆様をサポートします。




